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英語・英会話 便利帳 背景知識編
アメリカ雑学小事典 (7)
D
driver's license
運転免許の取得方法は州によって異なる。次の例はワシントン州の場合。アメリカでは16歳から運転免許が取得できる。そのためには筆記試験と実地試験に通らなければならない。まず交通法規を覚えて学科試験を受験。合格すれば仮免許(learner's permit)を申請、実地試験に備えて運転の練習をする。実地試験は自分で用意した車に乗って行われる。そのため、アメリカでは、教官を呼び出して、自分の車に同乗してもらい練習することが多い。
drugstore
薬のほかに化粧品・タバコ・雑誌・書籍・文房具などの日用雑貨も売り、しばしば喫茶軽食堂も兼ねる。特に中小都市、町村では小百貨店の役目をしている。ちなみにイギリスの chemist's shop は薬だけを扱う。
E
Easter
復活祭(の日)。キリストが死後3日目に復活した(金曜日に十字架にかけられたキリストは3日後の日曜日に生き返ったとされる)ことを記念する祝日(Easter Day または Easter Sunday ともいう)。春分のあとの満月の次に来る日曜日に行われる。
この日、キリスト教国では Easter egg
を贈り合う習慣がある。Easter egg
とは、復活祭の贈り物や飾りにする卵のことで、ゆで卵の殻に彩色したり模様を描いたりしたものや、その模造品(チョコキャンディーを卵形にして中に菓子やおもちゃをいれたものなど)がある。Easter egg は復活祭の前日にウサギ(Easter bunny)が持ってくるという言い伝えがある。そのため、復活祭の朝に、庭や家中のあちこちに隠しておいた卵を子供たちに探させる egg hunt(ing) という遊びが行われることもある。
この時期子供たちは egg rolling を楽しむ。これは Easter egg を割らずにころがした者が勝ちというゲームで、ホワイトハウスの芝生で催されるものが有名である。復活祭の日の次の日曜日に子供たちをホワイトハウスに招待する行事は第19代大統領 R.B. Hayes から始まった。
復活祭のときには、Easter bunny と呼ばれるウサギをかたどったチョコレートが街中にあふれる。誕生と多産の象徴であるウサギが「復活」を思わせることから、復活祭にウサギを祭るという習慣が定着した。
eggnog
卵酒。卵に牛乳・砂糖などを入れてかき混ぜ、ラム酒かブランデーを加えて作る。温かいものと冷えたものがある。18世紀にアメリカで考え出された。感謝祭からクリスマス、大晦日に新年と冬の節目で飲む。
Election Day (= General Election Day)
大統領選挙日(総選挙日)。4年目ごとの11月の第1月曜日の翌日の火曜日。多くの州で法定休日。一般有権者は直接大統領を選ぶのではなく、各州に割り当てられた大統領選挙人 (elector)を選ぶ。大統領選挙人による投票は、12月の第2水曜日の次の月曜日に行われる。
Emancipation Proclamation
奴隷解放宣言。南北戦争中の1863年1月1日リンカーン大統領は「奴隷解放宣言」を発した。これは合衆国に対して反乱状態にある南部連合諸州の奴隷を解放するというもの。1865年成立の憲法修正第13条により、国内の全ての奴隷の解放が法的に確認された。
the Empire State
帝国州。ニューヨーク州のニックネーム。Empire State Building はこのニックネームに由来するもので、1931年ニューヨーク市マンハッ タンのミッドタウンに完成(102階381m)、1950年にさらに 67.7mのテレビ塔を追加。長年世界最高を誇っていた。
the Equal Rights Amendment (ERA)
男女平等権修正条項。この(法の下での男女の権利を規定した)憲法修正案は、1923年に議会に提出され、1972年にようやく議会で可決されたが、1982年までに修正に必要な数(38州)の州議会の批准を得ることができず、不成立に終わった。